公式競技規則
日本フラッグフットボール協会、および各地域組織が主催する競技大会は「入門ルール」ではなく、そこから発展したルール委員会が定める「公式競技規則」により試合が行われます。
(競技大会が勝敗を決めるものであるため、明確な規定が必要となるためです。)
公式競技規則は毎年改訂作業を行っています。
また公式競技規則はカテゴリー(年齢や性別の区分け)ごとに違いがありますので、是非ご自身のチームのカテゴリーのルールを以下でご確認ください。
※競技大会(公式戦)であっても、グラウンド、時間、天候等により、必ずしも公式競技規則で行われない場合もあります。その場合は、それぞれの大会の「大会規定」が優先されます。
入門ルールとの大きな違い
ここでは「公式競技規則」を読みやすくなるよう、「入門ルール」との大きな違いについてご紹介致しましょう。
- キッズ
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- 攻守境界線の幅が、「ボール1個分+3ヤード(約3メートル弱。1ヤードは約91センチメートル)」になり、守備側の選手は、攻撃側のプレーが開始されたら何人でも攻守境界線を越えて相手陣地に侵入することができます。3ヤードのところには審判が目印としてマーカーを置きます。これにより攻守の駆け引きが誕生し、より戦略的なゲームとなります。
- ジュニア・レディース・シニア
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- キッズ同様に守備側は、プレー開始後、攻守境界線を越えて何人でも相手陣地内に侵入することができます。ただし、プレーを開始するとき、攻撃開始地点から7ヤード幅離れた地点からスタートしなければなりません。7ヤードのところには審判が目印としてマーカーを置きます。ただし、攻撃側が後ろパスをしたら、守備側の全員が「侵入」できるように変わります。
- 最初にボールを受け取る選手(クォーターバック)はボールを持って攻守境界線を越えることができません。
- 攻撃側の選手が守備側の選手の前に立つブロックができません。
- レディース、シニアについては攻撃権が3回です。(キッズ、ジュニアは4回のままです。)
- ゴールライン手前5ヤード以内からの攻撃では(レディース・シニアはハーフライン手前5ヤード以内も)、前パス作戦しかできなくなります(ノー・ランニング・ゾーンと言い、ボールを持って走ってタッチダウンすることが、安全上できないようになっています。)
- 攻撃側は、プレー開始後7秒以内に、ボールが攻守境界線を越えないといけません。(競技大会では審判がカウントします。)
全カテゴリー共通の違い
ハーフラインでの攻撃権の回復
コートが、キッズは50ヤード×30ヤード、ジュニア以上は60ヤード×30ヤードとそもそもフィールドが公式競技規則では大きくなります(1ヤードは約91センチメートル)。特にプレー開始地点からタッチダウンゾーン(公式競技規則上はエンドゾーンと記載)までの距離がとても長くなります。それをキッズ・ジュニアは4回、レディース・シニアは3回の攻撃回数でタッチダウンすることは難しくなってしまいますので、中間点に「ハーフライン」が引かれます。最初4回目(3回目)までの攻撃でハーフラインを越えれば、越えた地点から再び4回(3回)攻撃ができます。(越えられなければ攻守交代となります。)
ボーナスポイントによる追加得点チャンス(トライ・フォー・ポイント)
タッチダウンした後、追加得点を狙う攻撃機会が1回だけ与えられます。1点追加と2点追加の2種類があり(攻撃開始地点が違う)、点差を考えて攻撃側が選択します。
- 1点追加
- ゴール前5ヤード地点から1回だけ攻撃してタッチダウンできたとき
- 2点追加
- ゴール前10ヤード地点から1回だけ攻撃してタッチダウンできたとき(ジュニア、レディース、シニアは12ヤード地点から)
両方の場合ともに、タッチダウンできなければ追加得点はゼロです。
但し、もし守備側がこのボーナスポイント時にインターセプトしてタッチダウンした場合は、なんと「守備側」に2点が追加されます!
偵察プレーヤー (攻撃側のモーション)
攻撃側は、プレー開始時、1秒間静止しなければなりませんが、一人だけゴールラインに対して平行か後方に、まるで「偵察」のように、動いたままの状態でプレーを開始させることができます。これをモーションと言います。隊形を変化させ複雑にすることで、守備側を混乱させることができます。
パス失敗時に時間が止まる!
前半後半ともに残り2分からは、チームでタイムアウトを取ったり、サイドラインから出たり、そしてパスが失敗(地面にボールが落ちる)と計時が一旦停止します!このことで次のような試合展開になります。
(※チームタイムアウトは残り2分に限らず、前後半各々2回ずつ取ることができます。)
- パターン1(負けている時の時間のコントロール)
- たとえば皆さんのチームが、負けているけれどタッチダウンすれば逆転できる点差だとしましょう。そこで自分たちが攻撃側で「残り2分」に突入したとします。その時は、時間を大切にしなければならないので、多少前進するよりも「計時を止めることを最優先して」わざとサイドラインから出るなどの選択ができます。もしコート内でフラッグを取られてしまうと残り時間がどんどん少なくなってしまいますので、チームタイムアウトを取って計時を停止させたりします。そんな工夫をしながら、攻撃権も有効に使って、逆転タッチダウンを狙います。そして試合時間が残り「ゼロ」になった場合でも、それがプレー中であれば、そのプレー自体は有効で、そのプレーが終了してから試合終了となります。よって、時間をうまくコントロールして「残り時間ゼロ秒での奇跡の大逆転勝利!」ということが頻繁に起こり、これこそフラッグフットボールの醍醐味!なのです。
- パターン2(勝っている時の時間のコントロール)
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皆さんのチームが、勝っているけれどタッチダウンされれば逆転されてしまう点差で、自分のチームが攻撃側で「残り2分」に突入したとしましょう。そのときは、サイドラインからは出ずにフィールドの中でフラッグを取られるなど、計時が停止することは極力避けて、残り時間をどんどん少なくすることで勝利の確率が上がるでしょう。前パス作戦は失敗すると計時が停止してしまい相手の攻撃チャンスを残してしまいますので、避けて時間を減らすなどの戦略もあるでしょう。
このように勝っているチームも時間をコントロールして勝利を目指します。しかし、フラッグフットボールのチームの中には「僕らは時間稼ぎなどしない!」と最後まで点を取りにいく「熱いチーム」も数々存在します。
まさにチームの戦略と美学が入り混じることがこのスポーツの魅力です!
以上のように公式競技規則は入門ルールから発展して様々な戦略が登場します。
入門ルールに慣れたら是非公式競技規則にもチャレンジして大会に出場してみましょう!

















